節分は一般的に邪気を払い、無病息災を願う行事といわれています。そして豆まきをし、新しい一年がさらによりよい年になることを願います。
幼稚園ではこれまでも節分には鬼が登場してきました。
節分を前に、鬼が来ると知った子どもたち。鬼は怖いもの。そんな鬼が来る幼稚園には行きたくないと不安の声が聞こえてきました。
確かに鬼は怖いという固定概念があります。でも、ふと、考えてみました。鬼はみんな怖い物なの?
色とりどりなかわいい鬼さんたちはこれから本当に怖い鬼がやってくるのかとドキドキしている様子です。
ちょっと緊張が伝わります・・・
さあ!鬼の登場です!
あれ?今年はなんだかテイストが違うようです。長い髪にお花がついています。足元はハイヒール。
それでも鬼は鬼。子どもたちは見た途端に「鬼は外!」と豆をぶつけてしまいました。
とても悲しそう…それはそうです。鬼だって豆をぶつけられたら痛いのです。何も悪いことなんてしていないのに・・遊びに来ただけなのに・・
じゃあどうしたらいいのかな?
保育者は子どもたちに問いかけます。
しっかり目を見て握手しています。
もしかしたら鬼って怖くないのかもしれないね。
加藤学園幼稚園のお友だちはみんな優しいんです。
ほら、全然怖くないよ。
鬼だけ外なんてかわいそう。
みんなで一緒に・・
「鬼も内!福は内!」
一人だけ豆をぶつけられる気持ちを考えてみよう。
大人である私たちも立ち止まって考えてみよう。
異質なものをはじき出す差別意識をうかつにも育んでしまっている可能性はありませんか?
相手に向かってものを投げるという暴力を容認してしまっている可能性はありませんか?
自分とは見た目が違う人に対するいじめを大人たちがモデリングしてしまっている可能性はありませんか?
当たり前のように思い、続けてきたことにも立ち止まって考えたとき、新しい気づきがあります。
今年の節分はそんなことも考えながら行いました。
豆まきが終わってから子どもたちは口々に「鬼と友だちになれたね」「また会いたいな」
「抱きしめてあげればよかった」なんて感想も聞こえました。
世界中がSDGsに取り組む中、園でも人や性に対する偏見や平等を見直し、よりよい社会になるよう意識をしていきたいと強く感じた節分でした。